グローバルな規模での産業化の過程で、自然資源の際限ない採掘と大量のエネルギー消費、化学薬品・肥料などの大量投入による土地改変、添加物・遺伝子組み換えによる食糧増産と大量廃棄が常態化してきました。このような加速する大量生産と大量消費にともなう地球規模での工業廃棄物と生活廃棄物によって空気・水質・土壌の汚染などの環境悪化が引き起こされており、人びとの健康な生活に深刻な影響を及ぼすのではないかと危惧されています。また、地球温暖化や気候変動が発生し、地球と自然の存続可能性にも大きな危惧がもたれています。いまや、環境意識を高め、環境保全に取り組み、環境負荷を低減し、生物多様性などの持続可能性の実現に挑戦することが、21世紀の重要な課題となっているとともに、未来の世代への義務として求められています。

この第2テーマでは、環境負荷を生み出す原因について分析しその方法を検討し、必要な規制とその在り方について、様々な角度から検討し提言を行うことを目的とします。

・大量生産・大量消費・大量廃棄と地球の生態系の危機

・環境民主主義の市民意識と決定への参加

・貧困と食品被害の負の連鎖

・環境規制強化と技術開発・エコデザイン

・持続可能な開発と国際協力(SDGs)

最近の研究会

【研究会】核燃料サイクル政策と使用済み核燃料の処分の問題を探る!

政府がベース電源に原子力発電を位置づける重要な根拠に核燃料サイクル計画の実現があります。
そのための再処理工場の建設(原燃、六ケ所村)に着手したのが1993年で、中核施設が97年に完成する予定でした。
しかし、四半世紀たつもいまだに完成見通しがたっていまえん。また使用済み核燃料の最終処分についても見通しが立っていません。
にもかかわらず国は、原発の建て替え(リプレース)、運転期間のさらなる延長などの方針を打ち出してきています。
これでよいのかを、基礎から学びます。

7月研究会:映画『サイレント・フォールアウトーー乳歯が語る大陸汚染 』試写会

7月定例研究会は映画会(試写会)として開催します。 

ドキュメンタリー映画・放射線を浴びたX年後 Ⅲ 
『サイレント・フォールアウト ― 乳歯が語る大陸汚染』 

日時:2023年7月16日(日) 14:30開場
   15:00~16時40上映
会場:立教大学池袋キャンパス12号館

JAXA相模原施設見学ツアー

実施日:3月27日(月)11時45分
 JR横浜線淵野辺駅改札口集合

H3ロケットの打ち上げ失敗という報道で改めてJAXAが注目を集めました。JAXAの理念は「宇宙と空を活かし、安全で豊かな社会を実現」することにあるとのことです。その基礎研究を行う「相模原キャンパス」を見学し、宇宙並びに地球環境の観測がどのように行われているか、その取り組みに触れてみたいと思います。