グローバルな規模での産業化の過程で、自然資源の際限ない採掘と大量のエネルギー消費、化学薬品・肥料などの大量投入による土地改変、添加物・遺伝子組み換えによる食糧増産と大量廃棄が常態化してきました。このような加速する大量生産と大量消費にともなう地球規模での工業廃棄物と生活廃棄物によって空気・水質・土壌の汚染などの環境悪化が引き起こされており、人びとの健康な生活に深刻な影響を及ぼすのではないかと危惧されています。また、地球温暖化や気候変動が発生し、地球と自然の存続可能性にも大きな危惧がもたれています。いまや、環境意識を高め、環境保全に取り組み、環境負荷を低減し、生物多様性などの持続可能性の実現に挑戦することが、21世紀の重要な課題となっているとともに、未来の世代への義務として求められています。

この第2テーマでは、環境負荷を生み出す原因について分析しその方法を検討し、必要な規制とその在り方について、様々な角度から検討し提言を行うことを目的とします。

・大量生産・大量消費・大量廃棄と地球の生態系の危機

・環境民主主義の市民意識と決定への参加

・貧困と食品被害の負の連鎖

・環境規制強化と技術開発・エコデザイン

・持続可能な開発と国際協力(SDGs)

最近の研究会

JAXA相模原施設見学ツアー

実施日:3月27日(月)11時45分
 JR横浜線淵野辺駅改札口集合

H3ロケットの打ち上げ失敗という報道で改めてJAXAが注目を集めました。JAXAの理念は「宇宙と空を活かし、安全で豊かな社会を実現」することにあるとのことです。その基礎研究を行う「相模原キャンパス」を見学し、宇宙並びに地球環境の観測がどのように行われているか、その取り組みに触れてみたいと思います。

【研究会】ミャンマーの現状と展望――クーデターから2年

【講演日時】2023年3月18日(土) 15時~17時

報道されることが少なくなったミャンマーですが、現状がどうなっているのか、民主派はどのような展望をもっているのか、1988年からミャンマー民主化運動をつづけているティンウィンさんにご講演いただきます。
なお、講演はミャンマー語で行い、日本語に通訳いたします。

【講演会】危機にある大学自治の現状と闘いの展望

この間の新自由主義的「大学改革」が大学から自由な研究環境を奪っている。教授会を学長の諮問機関に格下げした2014年の学校教育法の改悪などが、大学自治の環境を大きく劣悪なものにしてきており、真理の探究という大学の役割に否定的な影響が生じている。
今回の研究会では、山賀徹東京私大教連副委員長と、野中郁江明治大学名誉教授をお迎えし、ユネスコの「高等教育の教育職員の地位に関する勧告」に立ち返りながら、反動的な現状と、今後の闘いの地平についてご講演いただくものである。