研究会:『資本主義の成熟と終焉―いま私たちはどこにいるのか』をめぐって
小西一雄著『資本主義の成熟と終焉―いま私たちはどこにいるのか』(桜井書店、2020年12月)
独自の切り口で資本主義の現段階を歴史的視野で鋭く切り取る! コロナパンデミックが浮き彫りにした歴史的役割を終えつつある資本主義、そのなかに未来社会の足音を聴く。 キーワードは、RPP社会(「利潤原理を逆転させた社会」)
をめぐって斎藤幸平『人新世の『資本論』』(集英社新書) にも触れながら、著者である小西一雄先生が報告します。
新型コロナウイルス感染防止のため、参加ご希望の方は、「お問合せ」欄より事前にお申し込みください。定員を超えた場合は、先着順の受付とさせていただきます。
日時:2021年3月27日(土) 15:00~17:00 (土曜日です)
会場:KGU(関東学院大学)関内メディアセンターM805会議室
(231-0011 横浜市中区太田町2-23 横浜メディア・ビジネスセンター8階)
JR関内駅、みなとみらい線馬車道駅あるいは日本大通り駅、それぞれから徒歩5分
報 告:小西一雄会員
『資本主義の成熟と終焉―いま私たちはどこにいるのか』への著者の言葉
いま資本主義はその発展と「成熟」の果てに、生産力を発展させるというその歴史的役割を終えつつある。しかし、歴史的役割の「終焉」にもかかわらず、資本主義は依然として存続している。そして、このことが二つの破壊、自然の破壊と社会の破壊をもたらしている。とはいえ、そのなかから新しいRPP社会(「利潤原理を逆転させた社会」)への途も生まれてくる。 本書では、現在の日本とアメリカの資本主義の分析をとおして、資本主義の現段階の歴史的特徴を明らかにしながら、RPP社会への手がかりを考えてみたい。