講演会 (前田りさ さん):柏崎の人びとの「サイレント」と「発話」――原発震災以後の日本におけるアーレントの活動論再考
柏崎の人びとの「サイレント」と「発話」
――原発震災以後の日本におけるアーレントの活動論再考
報告者 前田りささん(社会学者/ジャーナリスト)
日 時 2020年1月24日(日) 15:00~17:00
場 所 Zoomによるオンライン
*Zoomによる開催に変更しました。
参加希望の方は、1月 20日までに「お問合せ」欄からお申し込みください(無料)。
講演会開始 前日までに、参加方法をメールにてお知らせします。先着5名です。
概 要
柏崎では、地盤問題に端を発した住民の反対運動が約50年続いている。
他方、東京電力のデータ改ざん事件後、中越沖地震後、そして3.11後の今回と、原発の全停止は3度目を数える。
2014年に通い始めてまもなく、柏崎では、推進派、反対派が「われわれ」を主張する発言はよく通るが、大勢は「サイレント」であるという指摘を聞いた。
だが、別のタイプの声も聞こえてきた。原発のあるまちの日常についてのエッセイ「ひばり」を発表した男性、市長選挙で避難計画の見直しを訴えた元保健師の女性候補者などである。
このように「サイレント」であることを辞めただけでなく、従来からの「われわれ」発言とは異なるタイプの声を上げた柏崎の一部の人々は、なぜ、どのようにしてそれを行ったのか。
(学位請求論文の「はじめに」より)
講演者プロフィール
1963年生まれ。国際基督教大学卒業後、ロイター通信記者。
退社後、国際基督教大学大学院アーツ・サイエンス研究科入学、2020年6月修了。博士(学術)。